昭和のあの頃 故郷では

悲しい事もあったけれど

これまでブログに書いた記事は、主に心に残る楽しかった事などが多いけれども、

もちろん誰にもあるように、私にだって嫌な思い出もあり、忘れることができずに

心の奥の記憶の中にしまい込んでいる。

 

傷ついた事も、脳裏に刷り込まれ映像として残り、時々何かの折に思いだして

しまう事がある。

嫌な思い出は、記憶から消し去ってしまいたいけれど、心の傷として残る為か

むしろ楽しかった思い出よりも、強く深く突き刺さっているので始末がわるい。

 

楽しかった良い想い出だけを抱えて、一生を終える事など誰にも出来ないのかも知れない。

 

生きていく中で起きる悲しみ苦しみ憤り、それらを悩んで暗く生きるのか、いやな記憶

にフタをして前を向いて生きるのか。

 

受けた傷の度合いにもよると思うけれど、自分がどんなに苦しかろうと悲しかろうと

自分以外の人にとっては、取るに足りない事かもしれないと思ったりする。

 

そうは言っても、記憶のフタが開くときもあり、そんな時は一瞬でも嫌な記憶が

頭をもたげる。

 

それでも有難い事に、歳がいってくると

物事に動じなくなってきたと言うか、楽観的になったと言うか、図太くなったと言うか

ある程度のことはケセラセラと思えるようになって来た。

何事もなるようにしかならない。

 

そう思うと、歳をとることも案外悪くなくて、若い頃よりいくらか心軽く

生きられるような気がする。

 

 

 

 

 白いクレマチスも控えめで美しい